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アグリビジネス業界ニュース

無洗米に関する消費者の意識動向を調査
― 無洗米情報センター ―


 無洗米に関する公正な情報を発信し、無洗米の普及促進を図ることを目的に今春設立された『無洗米情報センター』では、一般米及び無洗米に対する消費者の意識実態を知るために、この程東京・大阪の2地区4会場において20歳代〜40歳代の主婦計240人に対してアンケート調査を実施した。
 その結果、米の購入経路では両地区ともチェーンストアでの購入が圧倒的多数を占めたものの、大阪では米穀店からの購入も目立った。
 また一回あたりの購入量は、東京地区では5kg袋が主流であり、大阪地区では10kg袋が中心となる傾向を示し、無洗米に限定すると両地区とも5kg袋を中心に購入されていることが判明した。
 米に関する情報の入手経路は、両地区ともテレビによる情報の入手がトップで、購入時の店頭での情報接触が次点となった。米を購入する時は、両会場とも銘柄米を選ぶ人が多く、米に対するブランド意識の高さが現れた形となった。
 また、無洗米の認知度は両会場とも100%に達しており、無洗米購入経験者は東京で54.2%、大阪では37.5%となった。購入継続意向を見ると、東京では81.1%、大阪では60%と高いリピーター率を示した。無洗米の購入理由では、「利便性の高さ」が圧倒的なポイントを占めた。
無洗米の今後の継続購入意向
無洗米の推定生産量(無洗米情報センター調べ)
 また、無洗米情報センターでは、東京西南部及び横浜近郊の住宅地を中心に、有力地域チェーンストア133店舗・全国チェーンストア17店舗、総計150店舗の店頭に於ける無洗米の取り扱い状況及び価格等に関する調査を実施した。 調査店舗での無洗米取り扱い率は99.3%にのぼり、定番コーナーで31.8%のシェアを示した。容量別では2kg及び5kg袋中心の品揃えだった。
 また無洗米と一般精米の価格差は、「あきたこまち」で見ると2kg袋で約13円、5kg袋で53円程度、無洗米の方が高値だった。
 無洗米の加工方式は、調査店舗ではNTWP方式が68%、BG方式が30%その他2%の比率となった。
 同センターでは、無洗米市場は今後も大きく発展していくものと推定しており、今以上に消費者の立場にたった商品説明、情報の開示が必要であるとしている。そのためにも、改正JAS法及び(社)日本精米工業会の「無洗米品質基準確認認定工場」の認証等に則し、公平公正な情報の発信と、正常なマーケットの育成に努めていく考えを示した。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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