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アグリビジネス業界ニュース
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数量、金額ともにやや減少 |
農薬工業会(山本佳彦会長)はこのほど、『平成14年5月度農薬出荷概況』を公表した。5月度累計では、出荷数量19万1000トン(前年比1万トン減、95・2%)、出荷金額2600億円(同99億円減、96・3%)で数量、金額ともにやや減少している。 これを平成10年度(100%)からの5カ年間の年次推移で見ると、数量では減少傾向が続いており、金額では13年度まではほぼ横這い傾向で推移していたが、今年度は94%と減少した。 数量の減少は水稲での1キロ剤、フロアブル剤などによる軽量化、箱処理用混合剤の普及による本田散布剤の減少などが、金額では果樹及び非農耕地の除草剤の減少が大きく影響している。 また使用分野別に見ると、数量、金額ともに全て減少した。金額では、特にその他の減少(86・1%)が大きい(表1)。さらに種別では、混合剤の金額(100%)を除いて全て減少した。金額では除草剤(94・7%)の減少が大きい(表2)。 なお、前年を大きく越えている項目は、水稲一発除草剤(20億円増、105・8%)。逆に前年を大きく下回っている項目は、水稲中期除草剤(10億円減、80・4%)、果樹全般の除草剤(17億円減、79・2%)、その他非農耕地除草剤(26億円減、84・6%)となっている。 水稲一発除草剤は、JA全農などが開発したMY-100(オキサジクロメホン)入り混合剤の伸長とみられ、今年度計画の25万ヘクタールの普及目標を達成した模様。果樹、その他の用途の除草剤の減少は茎葉処理除草剤の価格引き下げなどが影響している。 |