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アグリビジネス業界ニュース
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海外で初めての生産拠点 |
北興化学工業(株)はこのほど、グローバルな生産体制構築の一環として、化成品の安定供給とコスト競争力の向上を目指し、中国の江蘇省・張家港に製造工場を新設することを決定。2003年7月の稼働に向け、この9月より建設に着手する。 同社では、ファインケミカル部門の国際競争力を強化し、確固たる収益基盤を構築するため、新たに生産工場を中国に建設することで、需要量の確保並びに生産効率の向上と生産能力の増強をはかり、抜本的なコストダウンの追求と積極的な拡販に努めることにした。 新会社名は、「張家港北興化工有限公司」。登録資本金は6億円で、北興化学工業(株)が100%出資する。また、住所は中国・江蘇省張家港保税区揚子江国際化学工業園(仮住所)におかれ、董事長(代表者)に同社常務の川瀬洋一氏が就任する。 同工場の敷地面積は4万7,946坪で、総額12億円を投資する。新会社は8月中の設立が予定されており、2003年7月からの工場稼働となっている。主な事業内容は精密化学品の生産で、従業員数は約60名、平成16年12月期の売上規模は13億円とみられている。 当面、単一の化合物で比較的需要量のまとまるホスフィン化合物を約2,000トン製造できる規模の工場になる模様。このホスフィン化合物製造法は、同社のコア技術を駆使したもので、主に電子材料や医薬中間体などを生産する有機合成反応触媒として使用される。 同工場は、北興化学工業(株)にとって海外で初めての生産拠点となり、国内の岡山工場と合わせ、2つの生産拠点から国内外に供給されることになる。 |