北興化学工業(株)はさきごろ、『平成14年11月期中間決算短信(連結)』を公表した。それによると、当中間期の売上高262億5300万円(前年同期比4.1%増)、経常利益18億2700万円(同2.4%増)、純利益10億1900万円(同1.8%増)と好調に推移した。
先ず国内農薬は、新剤の水稲用初中期一発処理除草剤「ホームラン剤」の拡販などにより前年同期を上回った。受託製造も顕著な動きを示している。さらに、輸出も中南米地域の伸長と円安により前年同期を上回った。ただ、家庭園芸農薬は需要の低迷及び安値競争の激化により前年同期を下回っている。当部門の売上高は206億9100万円(同1.8%増)。
農薬以外のファインケミカル製品の販売は、国内では需要の低迷及び価格競争の激化のなかで、積極的な拡販努力展開し伸長した。さらに、輸出においても、新規取引先の開拓に加え、円安の恩恵を受け伸長している。当部門の売上高は54億4100万円(同14%増)。
石油製品等その他の売上高は1億2100万円(同4.7%減)となっている。
通期の連結業績については、売上高458億円(前期比2.2%増)、経常利益25億円(同0.5%増)、純利益13億5000万円(同28.2%増)を予想しており、連結当期純利益は前年度の史上最高を更新するものと見込まれている。年間配当金は、10円(同3円増配)を予定。
|