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アグリビジネス業界ニュース

恒例の植物防疫研修会
今秋は約70名の精鋭が参加

―日植防 ―

初日のオリエンテーションから
初日のオリエンテーションから
 (社)日本植物防疫協会(管原敏夫理事長)主催による『第57回植物防疫研修会』が、10月1日〜8日までの8日間、東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催されている。今回の受講者は約70名に上り、初日から熱のこもった講義が続いた。
 植物防疫研修会は、農薬に新しく携わった人達が、植物防疫についての正しい知識や農薬の安全使用などを総合的に学ぶための研修会で、1974(昭和49)年より開催されている。当初は全国農薬協同組合の主催でスタートし、1982(昭和57)年からは農薬工業会も参画、2001(平成13)年より(社)日本植物防疫協会の主体となった。延べ受講者は、約3600名に上っている。
班ごとに自己紹介にのぞむ
班ごとに自己紹介にのぞむ
 開講式席上、管原理事長はBSE(牛海綿状脳症)、輸入野菜の急増、無登録農薬問題にも触れ、「高品質な農産物を作るために農薬は不可欠であり、今回の研修をより有意義なものとしてほしい」、と受講生を激励した。
 また、農薬工業会の玉川寛治常務は、農薬を取りまく環境にはまことに厳しいものがあるとしながら、「今回の研修を通じ、農薬について科学的に自信を持って貰い、この研修で身に付けたことを現場で活かして欲しい」、と結んだ。
映える女性受講者
映える女性受講者
 一方、受講生も8日間の研修に大きな期待を寄せ、シンジェンタ ジャパン(株)の佐藤昌子さんは、「基礎講習から実践的な講習と豊富なカリキュラムとなっており、農薬の安全性に対して自信を持って研修を終えたい」、またクミアイ化学工業(株)の片山裕正さんは、「入社2年目なのですが、現場での問題に対する解答を覚えて帰ることと、自分の資料作りにも還元していきたい」、とそれぞれ抱負を語った。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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