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アグリビジネス業界ニュース
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年度末約200億円の減少が確定 8月度の農薬出荷概況から ―農薬工業会― |
農薬工業会(山本佳彦会長)は10月9日、『平成14年8月度農薬出荷概況』を発表した。それによると、8月度累計では、出荷数量24万2000トン(前年比2万2000トン減、91.8%)、出荷金額3155億円(同192億円減、94.3%)となり、数量はかなり、金額ではやや減少した。 また、使用分野別での前年比は、数量、金額ともに全て減少した。特に水稲(数量88.2%、金額94.9%)、果樹(数量93.6%、金額92.9%)、その他(数量90.5%、金額85.6%)の減少が大きい。水稲はカメムシ剤が、果樹、その他では除草剤の減少が大きく影響している (表2)。 さらに、種別での前年比でも、数量、金額ともに全て減少した。主な要因としては殺虫剤(数量89.8%、金額95.6%)、殺菌剤(数量94.6%、金額94.5%)では水稲分野が、除草剤(数量93.9%、金額92.4%)では果樹、その他分野の減少が大きく影響した (表3)。 水稲の減反強化、輸入農産物の急増、農産物価格の低迷、無登録農薬問題など、”食”と”農”を取り巻く環境が大きく変わってきたことなどから生産者農家の防除意欲は変化しつつある。しかしながら、農薬は日本の農業、農産物生産にとって不可欠な資材であることは否定できない事実だ。 |