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アグリビジネス業界ニュース

小ロット加工のニーズに対応
最新鋭小型無洗米設備を開発

―株式会社サタケ―


挨拶する利子代表
挨拶する利子代表
 穀類加工調製機器の最大手メーカー、株式会社サタケ(佐竹利子代表・広島本社=広島県東広島市)では、10月11日広島本社において新商品記者発表会を開催、新開発の小型無洗米製造設備、NTWP方式の「テイスティホワイト ミニ」とSJR方式の「スーパージフ ミニ」を公開した。
 同社では、数多くの顧客の要望に対応し、小型の無洗米製造設備NTWP方式、SJR方式、別方式の小型無洗米製造設備の3種類を新たに開発した。今回はその内の「テイスティホワイト ミニ」(NTWP方式)と「スーパージフ ミニ」(SJR方式)の2機種を発表したもの。
 記者発表会の席上、挨拶に立った佐竹利子代表は、「お客様第一主義をモットーに、公開主義に徹し、自信を持って新商品を販売していく」と述べた。
 昨今、食品の「偽表示」や「情報の隠蔽」などが大きな社会問題となり、食の安全確保が強く叫ばれている中で、同社設備はこれまで通り公開主義に徹し、安全・安心・美味しいを基本コンセプトに開発されている。
利子代表(左)と千葉美苗さん(2002ミスユニバース日本代表)
利子代表(左)と千葉美苗さん
(2002ミスユニバース日本代表)
 同社は、平成2年に白米を洗った米と同じ状態に加工する設備として「ジフライス」を開発、それは「スーパージフライス」へと発展し、現在は食味の良い衛生的な無洗米設備として全国に普及している。
 また平成12年には、21世紀の全く新しい米「TWR(テイスティ・ホワイト・ライス)」を作る設備「NTWP(ネオ・テイスティ・ホワイト・プロセス)」」を発表し、業界に無洗米ブームを巻き起こした。
 以来、9月末現在で、NTWPの設置は、全国で稼働中の工場が49、施工中が14工場、商談中60工場、海外では米国3工場、中国1工場となっている。またスーパージフライス(ジフライス)は、稼働中が66工場、商談中が2工場があり、急伸する無洗米市場に対応する体制を整えている。

◎小型無洗米装置のコンセプト・特長など

スーパージフミニ SJR025
スーパージフミニ SJR025

1.安全・安心・簡単・便利が提供できるシステム。
 ○異物混入の完全防止
 ・お米が触れる部分は全てステンレス、無塗装。
 ・外部からの異物の混入がないように、加工工程は全て密閉。
 ○残留米の完全防止
 ・機械内部は米の残らない構造とし、品種切り換えなどによる混入を防止。
 ・生産履歴(トレーサビリティ)に貢献。
 ○メンテナンス性の向上
 ・清掃簡単、機内は常に清潔。

2.「美味しさ」を提供できるシステム。
 ○加工工程
 ・大型タイプで実績のある加工工程の特長を残し、小型化を実現。
 ・うまみ層を残して糊粉層を完全に除去するので、食味値は向上。
 ○無洗米品質
 ・無洗米の品質は、大型タイプと同じ。
 ・日本精米工業会の品質基準順守。
 ○コンパクト設計
 ・搬送距離を短くし、米を傷めないので、美味しさの劣化を防止。

テイスティホワイトミニ NTWP025
テイスティホワイトミニ NTWP025

3.利益が出せるシステム。
 ○無洗米市場参入
 ・消費者ニーズの高い無洗米を、自社ブランドで加工。
 ・小回りの利く小型設備なので、多品種小ロット生産の対応が容易。
 ・お客様の要望に、きめ細かく対応。
 ○イニシャルコスト、ランニングコスト削減
 ・小型設備かつユニット化により、ランニングコストの削減。
 ・省スペースで設置場所の自由度が大。既存設備の増改造も最小限ですむなど。

 NTWP025(テイスティホワイトミニ)の設備価格は2400万円。
 SJR025(スーパージフミニ)の設備価格は1700万円。
 いずれも時間250kgの加工処理能力がある。両機種とも平成15年2月3日全国一斉販売されるが、同社では両機種合わせて今年度300セット、平成15年度は600セットの販売を予定している。


農業協同組合新聞(社団法人農協協会)
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