住友化学工業(株)と武田薬品工業(株)は11月1日、懸案であった農薬、農芸用資材の製造・販売を手掛ける新会社「住化武田農薬(株)」での営業をスタートさせる。合弁契約書及び営業譲渡契約書の締結により、その詳細が明らかとなった。
「住化武田農薬(株)」の本社は、現在の武田薬品工業(株)アグロカンパニーの所在地(東京都中央区日本橋2ー13ー10)に置かれ、会長には多田正世住友化学常務取締役、また社長には生津嘉朗武田薬品アグロカンパニープレジデントが就任する。
また、資本金は93億8000万円で、資本比率は住友化学60%、武田薬品40%となっている。2001年の連結ベース実績は約360億円で、従業員数は約280名(連結約420名)。営業所は札幌、東北、東京、名古屋、大阪、福岡の6カ所に設けられ、光工場、農業化学研究所を擁する。
「住化武田農薬(株)」は、武田薬品の強力な販売力を梃子に国内農薬市場でのプレゼンスを一層高め、海外市場では住友化学の販売網を通じて拡大を図っていく。
両社は、5年間の合弁期間終了後に住友化学の農薬事業との統合も視野に入れ、武田薬品で蓄積された事業基盤を活かしつつ、住友化学との提携も含めて効率的な新製品の研究開発体制を整え、製品群を一層拡充し、販売サービス体制も充実させることにより、将来にわたって事業を発展させていくことにしている。
なお、住化武田農薬(株)の100%子会社として住化タケダ園芸(株)、住化武田アグロ製造(株)、海和緑化(株)、住化武田アグロソウル(株)の各社がある。
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