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アグリビジネス業界ニュース

産地特産品をバックアップ
下仁田葱の試食会を開催

―シンジェンタ―


ネギ栽培に元気を見せる産地(写真提供:JA甘楽富岡)
ネギ栽培に元気を見せる産地
(写真提供:JA甘楽富岡)
 シンジェンタ ジャパン(株)は11月11日、同社中央研究所(杉井信次所長、茨城県牛久市)において、試食会『下仁田葱産地バックアッププログラム』を開催する。近年食の安全性が叫ばれているなか、中国産野菜などの問題から国内農産物が改めて見直されている。
 同社では、これを機会に産地をバックアップし、適正な農薬の使用で安全かつ美味しいものが食べられることをアピールするため、今回の下仁田葱試食会の運びとなった。
 下仁田葱の栽培起源ははっきりしていないが、江戸時代にはすでに世に知られ、その味のよいことから徳川将軍家の嗜好するところとなり、毎年江戸に送られていた。そのため、別名「殿様葱」とも呼ばれている。白根の太さが5〜6cmにもなる葱で、特に白根を賞味する葱として人気が高い。
 また、生ではピリリとした辛みがあるが、熱を通すとわずかな時間で豆腐のように柔らかくなり、とろけるような甘みと舌触りが楽しめる。しかも栄養的にみても大変優れており、疲れの解消や動脈硬化などを防ぐ働きがあるといわれている。
 一方、下仁田葱をめぐる現況を見ると、中国産葱の価格攻勢により出荷価格が下落しているほか、食べ方として鍋、すき焼きが多かったことからBSE(牛海綿状脳症)問題の影響を受け出荷量が減っている。また、産地の高齢化が進み生産意欲が低下している。ただし、産地では新しい調理法・PR方法などを模索し元気を見せている。
 当日は、JA甘楽富岡葱組合、JA園芸課、富岡農業改良普及センターなど産地の担当者もかけつけ下仁田葱をアピールする予定。シンジェンタ ジャパン(株)では市民の方々の参加を呼びかけている。午後1時からの開催で、参加は無料。
 〈シンジェンタ ジャパン(株)中央研究所〉 茨城県牛久市久野町780番地 電話:0298-75-1171


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