三菱農機株式会社では、第59期平成14年9月上半期決算概況(14年4月1〜9月30)を発表した。それによると同社は「食・安全・健康」に配慮した独自技術を商品化し、拡販に努めてきたものの市場環境の低迷の影響及び在庫調整の実施により、売上高は前年同期を16億2200万円下回る213億6100万円となった。
部門別では次のような決算内容となった。
◎国内農機事業部門
コンバインでは、世界最小・最軽量の乗用型Vbit(ブイビット)VM7を発売し好評を得た。トラクタでは、上位機並の高機能を装備した16〜25馬力のGSシリーズを発売した。田植機では、乗用4条のPBOT(ピボット)シリーズに軽量安価型のZタイプを追加した。
これら新商品群の特長を積極的にアピールするとともに、紙マルチ田植機など環境に配慮した従来製品の拡販に努めたものの、売上高は前年同期を10.3%下回る139億600万円となった。
◎汎用機事業部門
環境機器分野において、大幅な省力化を実現した業務用湿式生ゴミ処理機「ウエットバイロン」の拡販に努め、農業施設分野の受注活動を積極的に展開した結果、売上高は前年同期を2.7%上回る37億4900万円となった。
◎輸出部門
韓国向け5条刈コンバインが好調であったため、売上高は前年同期を2.1%上回る7億3600万円となった。
◎部品・その他
部品・その他の売上高は29億7000万円となった。
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