報農後援会(佐藤仁彦会長)の会報である『ろまん報農』第25号が発刊された。今回の内容も、『研究と情報』(茨城大学農学部・永田徹氏)、『インドネシアのバンドンから』(塩澤宏康氏)、『第17回報農会シンポジウム講演要旨』など盛りだくさんになっている。
『研究と情報』で永田氏は、「知ったことを語る人ばかり増え、創る人が減る傾向が憂慮される」とし、「自分の研究環境のどの部分が創造的であるかを点検し、これを生かしてみずから情報を創り出す努力がますます必要になる」と結ぶ。重みのある発言だ。
『インドネシアのバンドンから』。塩澤氏の報告を楽しみにされている方は多い。同氏は、インドネシアで進められている優良馬鈴しょ増殖システム整備計画の病害虫担当のJICA専門家として2001年の8月に、2年間の予定でバンドンに派遣された。ジャガイモガは2次被害をもたらし、ケラによる塊茎の被害も最近問題となっているという。
『第17回報農会シンポジウム』では、千葉大園芸学部の本山直樹氏、元日本バイエルアグロケム(株)の岩谷宏司氏、日本農薬(株)の船山俊治氏、奈良県実践農家の久保田敏実氏の4氏が講演している。茶生産農家の管理作業について講演した久保田氏は、省力化を進めるため乗用型摘採機の導入や同機への防除機取り付けなどを考えているという。
なお、第18回報農会シンポジウム『植物保護ハイビジョンー2003』は、平成15年9月26日(金)、東京都北区の「北とぴあ」つつじホールで開催される。(2003.3.3)
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