農薬販売を手掛けるディーエーエス菱商(株)(芝原哲也社長、本社:東京都品川区)は3月24日、全国規模の新代理店組織『陶農会』を設立した。ダウ・ケミカル日本(株)の農薬直販体制を強化するのが狙いで、精鋭農薬卸109社が参画した。
ディーエーエス菱商(株)の資本構成は、ダウケミカル日本(株)51%、三菱商事(株)34%、大日本インキ化学工業(株)11%、三菱化学(株)4%となっている。このうち、三菱化学(株)は昨年、農薬事業を日本農薬(株)に譲渡し、同事業から撤退したため、近く株主から外れる。
『陶農会』は、昨年、発展的に解散した旧にしき会、旧菱商農会にかわり、新たに設立された代理店組織。全国109社の会員卸会社(正会員)と正会員の支店・営業所(準会員)、ディーエーエス菱商(株)(特別会員)および賛助会員(ダウ・ケミカル日本(株)、三菱商事(株)、大日本インキ化学工業(株))で構成される。
「陶」には、人を教え導くの意があり、「農」を通じ会員が相互に教え導きあう会となることを目指している。会長に芝原哲也社長、理事長に三陽薬品(株)の武市敏男取締役会長、副理事長に東海物産(株)の青木邦夫代表取締役社長がそれぞれ就任した。
ディーエーエス菱商(株)の2003年度の売上高は、直販70億円、メーカーセールス80億円、緑化30億円の計180億円。2007年の販売目標は300億円としている。 (2003.3.31)
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