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アグリビジネス業界ニュース

残留米ゼロの搬送機「新型エレコン」を発表
―東洋精米機製作所―


新型エレコン 縦型EC−N6AL(毎時6t)
新型エレコン 縦型EC−N6AL(毎時6t)

 (株)東洋精米機製作所は、8月28日より、コンタミ(コンタミネーション=混入・混交・不純などの意味、この場合は異種米混入)対応の画期的搬送機、「新型エレコン」を発売する。
 このエレコンは、従来機に比べ残留米をゼロにする時間が大幅に少なく、しかもこれまで困難とされていた機内の残留糠ホコリ(虫などの発生源となっていた)も無くなるという最新鋭の搬送機だ。
 同社では、近々発表を予定している精米機や石抜き機などの新製品も、全て残留米の無いコンタミ対応機種とする方針を表明した。
 同社では、昭和57年に縦型・横型のエレコンを発表したが、その後、小型精米工場から大型精米工場まで、3万1千本ものエレコンを出荷してきた。
 このエレコンの登場は、当時の常識であった昇降機やシュートパイプ、スクリューコンベアーなどによる従来型の精米プラントの形態を一変させると共に、各搬送機内の残留米による虫食い米や腐敗米の混入問題を解決し、近代精米工場を実現したとして、高く評価された。
 しかし、近年になり米穀業界においてはアイテム数が増えると共に、消費者からの要望の高まりを受け、いわゆるコンタミ問題や衛生問題への対応から、「残留米ゼロ」+「虫などの異物混入ゼロ」という非常に厳しい対応が求められている。
 従来型のエアコンでも、数分間の空運転をすることで、残留米を無くすことは出来たが、アイテム数の増加から各精米工場では、ロット切り替え時の時間(空運転)がほとんど取れなくなってきている。
 「新型エレコン」は、これらの要求を満たすために開発されたもので、機種は従来のエレコン同様に縦型・横型がある。また能力は共に1時間当たりの搬送能力が2t〜30tタイプがある。
新型エレコン 横型EC−N9C(毎時9t)
新型エレコン 横型EC−N9C(毎時9t)
 既存工場のエレコンでも、縦型エレコンは新型エレコンに改造可能であり、横型エレコンについては改造出来ないものの、一部改造によるレベルアップは可能だ。
 「新型エレコン」縦型、EC−N6AL(6t/h)の価格は(工場出し価格で搬送、設置工事費など別)59万7000円。同横型EC−N9C(9t/h)では66万7000円。 (2003.8.21)

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