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 米の新鮮度を科学的に判定「シンセンサ」を神明が導入
《サタケ》


神明の研究所で米の新鮮度を測定中の「シンセンサ」

神明の研究所で米の新鮮度を測定中の「シンセンサ」

  (株)サタケ(東広島市・佐竹利子代表)が開発・発表し、話題となった米の新鮮度判定装置「シンセンサ」を、大手精米卸の(株)神明(神戸市藤尾益也社長)が、このほど2台導入した。
 「シンセンサ」は、米の新鮮度を科学的に分析し、点数化して表示する装置で、玄米・精白米・無洗米の新鮮度が簡単に判定できる。
 導入された「シンセンサ」は現在、(株)神明の研究所と生産本部にそれぞれ設置され、米の分析業務に使われている。
 (株)神明では、昨今の不正表示問題などにより、消費者の米に対する見方がますます厳しくなっていることを受け、同社も消費者の信頼を損ねることのないよう、原料調達、精米加工、包装出荷など全ての工程に気を配り、安全と安心を消費者に提供出来るよう努力している、と米を巡る情勢に対する企業姿勢を述べた。
 さらに「シンセンサ」導入に至った理由について「米の新鮮度を科学的・数値的にチェックする目的で導入した。特に食味計と同様に、米の新鮮度が数値で表示されることで客観的な判断が行える意義は大きいと判断した。今後もこのような分析機器を積極的に導入し、商品の品質向上と安定を図りたい」と語った。
 「シンセンサ」は、今回の(株)神明での導入が初めてだが、他の精米卸でも導入が検討されており、これにより、精米業務の信頼性と精度向上が図られるため、さらに「シンセンサ」の普及が進むものと、サタケでは考えている。 (2003.11.20)

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