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アグリビジネス業界ニュース
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害虫防除で好評の「パナプレート」 |
「パナプレート」は、ジクロルボス(DDVP)という殺虫成分を樹脂に練り込んだ蒸散剤で、そのプレートを天井や壁に吊り下げておくと、成分が徐々に気化し、防殺虫するもので、屋内で約3カ月効力を発揮する。残留性や吸着性が少なく、人畜への影響もほとんど無い。 「パナプレート」には、医薬用、農用・樹木用、文化財用の3種類がある。医薬用は一般家庭やオフィス、レストラン、食品工場などの蠅・蚊・ゴキブリを退治するもので、薬店・薬局ルートで販売されている。 農用・樹木用は、JAグループの農業倉庫やカントリーエレベーターあるいは営業倉庫などの農業施設でコクゾウ虫やメイガ類を駆除し、温室やビニールハウスではアブラムシやダニを殺虫する。販売は系統ルートと商系ルートで販売されている。 文化財用は、国際衛生(株)の技術を他分野で応用したものだ。「パナプレート」を文化財の近くに置くだけで、木造の建造物・美術品をキクイムシ、シンクイムシの被害から守り、また古文書や絵画をシバンムシや紙魚(シミ)の虫食い被害から守るという、文化財保護の大切な役割を担う。「パナプレート」は(財)文化財虫害研究所認定薬剤第1号であり、奈良の東大寺正倉院宝物殿や平泉の中尊寺金色堂などに実績がある。
同社はまた、防虫・殺虫の専門メーカーとして蓄積してきたノウハウを活かし、米麦倉庫・サイロの害虫管理支援システムを構築しており、省力化を図った効果的な総合防虫施工を安心価格で提案している。 ともあれ安全性が高く、優れた効果があり、使用方法が簡単な防殺虫剤「パナプレート」や、環境に配慮した臭化メチル代替剤「フミトキシン」の需要が今後も増大していくのは間違いないだろう。 (2003.4.11) |