日本雑草学会(伊藤操子会長=京都大学大学院農学研究科教授、正会員1184名)は4月19日、東京都文京区弥生の東京大学大学院農学生命科学研究科(弥生キャンパス)において『平成15年度総会・第42回講演会』を開催した。日本雑草学会賞授賞式および受賞者講演も同時に行われた。
平成14年度の事業活動をみると、第41回講演会の開催(平成14年4月・東京農業大学世田谷キャンパス)、大会参加および講演・ポスター発表申し込みの電子化、会員の拡大活動、雑草モノグラフ編集企画ワーキンググループの発足、編集委員会用メーリングリストの設置、第19回アジア太平洋雑草科学会(APWSS)の開催への協力などが行われている。
一方、平成15年度事業計画は、第18回シンポジウム「雑草イネ」の開催(7月24日・佐賀市)、「雑草科学ブックレット」(第2号)の発刊、研究部会(仮称)の設置やホームページの拡充を通した広報活動の充実などからなる学会活動・運営改善を考える会の答申を受けた検討の実施、国際会議への対応・協力、学会会員の拡大活動などとなっている。
国際会議への対応・協力で決定しているものをみると、国際雑草科学会(2004年6月・南アフリカ)、アメリカ雑草科学会合同シンポジウム(2005年2月・ハワイ)、アジア太平洋雑草科学会(2005年11月・ベトナム)、世界アレロパシー会議(2005年・オーストラリア)、作物保護科学に関するIUPAC国際会議(2006年8月・神戸)などが予定されている。
なお、平成15年度日本雑草学会賞受賞者および講演内容は次の通り。
▽業績賞=臼井健二(筑波大学)「植物における数種除草剤の解毒代謝酵素を中心とした生理生化学的研究」▽技術賞=渡辺修・横山優・藤田茂樹(クミアイ化学工業)、宮崎智範(イハラケミカル工業)、和田信英(ケイアイ研究所) (2003.4.25)
|