クミアイ化学工業(株)(望月信彦社長)は6月20日、『平成15年10月期中間決算短信(連結)』を公表した。
それによると、売上高286億1300万円(前年同期比19億6000万円減、6.4%減)、経常利益23億5500万円(同4億200万円減、14.6%減)、中間純利益12億7100万円(同6億4900万円減、33.8%減)と、新商品を市場投入したものの、減反強化や農薬使用の削減傾向を跳ね返すまでには至らなかった。
化学品のうち、国内販売においては、水稲用除草剤を中心に各支店ごとに重点販売品目を決め販促を強化した。この結果、「ウルフエース」は減少したものの、「トップガン」、「ショキニー」、「サキドリ」、「ヒエクリーン」などで健闘した。
また、水稲箱処理剤では「ウィンバリアード」、「ビームアドマイヤースピノ」などで積極的な推進を行ったが、競合剤の参入などでやや苦戦した。
一方、海外販売は堅調な動きを示した。棉用除草剤「ステイプル」が前年並みに推移したほか、水稲用除草剤「ノミニー」(米国での商品名は「レジメント」)も伸長し、園芸用殺菌剤の「フルピカ」、植物成長調整剤などでも顕著な動きを示している。
今後の研究開発では、園芸用殺菌剤「KUF―230」に大きな期待が寄せられており、期末見通しは売上高450億円、経常利益12億円、当期純利益7億円を予想している。期末配当は、1株当たり3円を予定。 (2003.6.23)
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