(社)日本植物防疫協会(梶原敏宏会長)主催、全国農薬協同組合(松木三男理事長)および農薬工業会(多田正世会長)の両会員参加による『第59回植物防疫研修会』が、9月17日〜24日の8日間、東京都渋谷区のオリンピック記念青少年総合センターで開催されている。
研修会は、各分野の専門の講師陣によるわが国の植物防疫、農薬取締法関連法規、農薬の作物残留、作物の病害虫と防除などの高度な講義と、残留農薬研究所など関係機関の見学を通した植物防疫最前線の現状把握などから構成され、修了者には最後に確認試験を実施し、合格者には全農薬の会員には『農薬安全コンサルタント』及び『緑の安全管理士』(農耕地分野)の資格が、農薬工業会の会員には『緑の安全管理士』(農耕地分野)の資格が与えられる。
第59回を迎えた今秋の研修会は、改正農薬取締法施行下で初めての研修となりいっそう熱のこもったものとなった。講師陣も農水省植物防疫課・農薬対策室、農薬検査所、残留農薬研究所、農業技術研究機構果樹研究所・野菜茶業研究所と厚みを加えている。
今回の研修には、全農薬関係(卸商)32名、工業会関係(メーカー)29名の総計61名が挑んでいる。卸商では山本コーポレーション(株)(4名)、メーカーではBASFアグロ(株)(6名)、北興化学工業(株)(5名)、三共アグロ(株)(3名)の参加が多い。
「この研修会を通し、農薬がいかにして安全性を確保し世に送り出されているのかを体得し、自信を持って事業に反映させていってほしい。また、懇親を深め情報交換を行うことも研修会の目標の1つ」(玉川寛治農薬工業会専務理事)であり、農薬の適正使用を通じての将来の農業の発展はこの若いエネルギーにかかっている。
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玉川農薬工業会専務
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弓削全農薬参事
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つかの間の安息
(9月19日懇親会より)
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(2003.9.22)
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