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アグリビジネス業界ニュース
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トレファノサイドを直販 ダウの直販体制構築の試金石 |
ディーエーエス菱商(株)(芝原哲也社長、本社:東京都品川区)は10月1日、生産者農家に広く愛用され親しまれている畑作用土壌処理型除草剤『トレファノサイド乳剤』および『トレファノサイド粒剤2.5』を直接販売すると発表した。 『トレファノサイド乳剤』は、塩野義製薬(株)(現バイエル クロップサイエンス(株))と武田薬品工業(株)(現住化武田農薬(株))により、また『トレファノサイド粒剤2.5』は塩野義製薬(株)(同)により販売され、この分野で屈指の有力剤。 現在、両剤とも畑地1年生雑草を対象に果樹、野菜、豆類、麦類、茶と50以上の作物に適用があり、多作物に使用できる代表的な土壌処理型除草剤として好評を博し、バイエルおよび住化武田農薬両社の総売上高は約20億円(平成14農薬年度)に達している。 2003年3月、ダウ・ケミカル日本(株)とディーエーエス菱商(株)は、ディーエーエス菱商(株)の直販体制を拡充させる目的で全国代理店組織である「陶農会」を発足させ、末端流通組織の強化をはかっている。今回のディーエーエス菱商(株)によるトレファノサイドの直販開始は、この「陶農会」取扱い製品の充実といっそうの促進を目指した戦略の一環。 同社では、既に適用作物数の多いトレファノサイドの普及推進に注力するため、専任の技術アドバイザーを3名採用し(年内に総勢4名を予定)、万全の販売・普及・技術体制を構築し、2006年のトレファノサイド剤による売上高を約10億円としている。 トレファノサイドの有効成分であるトリフルラリンは、1960(昭和35)年にイーライ・リリー社(現ダウ・アグロサイエンス)によって創生された。「本剤をここまで成長させてきたのは塩野義、武田、特に塩野義の末端に根ざした普及推進のたまもの」(業界評)との声がある。ダウの直販への挑戦は、今後どのような展開を見せるのか。本剤が、同社直販の試金石となるのは言うまでもない。 (2003.10.8) |
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