片倉チッカリン(株)は5月22日、『平成15年3月期決算短信(連結)』を公表した。それによると、当期売上高230億2200万円(前期比6.9%減)、経常利益5億7000万円(同8.3%増)となったが、LPG容器交換損および保有株式の評価損により、当期純損失が6400万円となっている。
肥料事業は、拡大する輸入農産物および余剰米問題などの影響を受け国内農産物価格が低迷したほか、天候不順などによる需要減が重なり、さらにBSE問題からくる有機質単肥の取扱いも引き続き減少したことから、売上高は161億3700万円(同6.9%減)となった。
飼料事業ついては、主力の魚粕・魚粉は海外・国内市況ともおおむね堅調に推移し製品価格は上昇したが、稚内地区の原魚入荷量の減少により取扱数量が減少したことに加え、その他飼料原料の取扱いも減少したことから、売上高は12億6000万円(同9.3%減)となっている。
LPGおよび機器事業では、フォークリフト向けが伸長したものの、タクシー向けが減少したことから、売上高は22億5000万円(同9.2%減)となった。
物資その他事業は、有機質肥料を利用した「こだわり農産物」や化粧品原料の取扱いは増加したものの、人工床土を中心に出荷が減少し、売上高は33億7400万円(同4.5%減)となった。
次期連結業績の見通しとしては、高機能肥料の販売拡大などで売上高236億円(同2.5%増)、経常利益6億円(同5.3%増)、当期純利益2億7000万円(同6400万円減)を見込んでいる。
(2003.5.27)
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