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アグリビジネス業界ニュース

広島大学「サタケ メモリアルホール」完成
−地域に開放された多目的文化発信拠点−

―広島大学・サタケ―


 広島大学(牟田泰三学長・東広島市)に建設をすすめていた音楽会や演劇、国際会議などに使える「サタケ メモリアルホール」がこのほど完成し、5月31日に落成式が執り行われた。
 総事業費は約15億円。その内の約7億円を株式会社サタケ(広島本社=東広島市)の佐竹利子代表が、個人的に協力した。
 サタケの前代表・佐竹覚氏は生前「日本は資源の少ない国だから頭脳を育てなくてはいけない。良い人材を育成するのが我々の使命だ」という考えを持ち、当時の広島大学の原田学長と意気投合した。
 その結果、1996年サタケ創業100周年を記念し、「サタケ基金」を提供して、広島大学後援会の設立に協力した。
 その後、覚代表の遺志を受け継いだ現 佐竹利子代表は、広島大学創立50周年事業である、このホールの建設に協力した。こうした貢献に対して、覚・利子両代表の名をいつまでも留めようと、広島大学の好意により、このホールは「サタケメモリアルホール」と名付けられた。
 ホールの広さは、延べ床面積3532平方メートルで鉄筋3階建。客席1000席を有し、オーケストラピットや本格的な音響設備を備えた設備は、国立の総合大学では初めてのもの。外観はグランドピアノの形をしており、宿泊や食事ができる学士会館に隣接している。
 佐竹利子代表は、このホールを地域住民に広く開放することを条件に援助しており、会議や講演、演奏会など今後の地域文化の高揚に役立つものと期待している。 (2003.6.4)

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