|
鳥栖本部・工場
|
健康食品の総合受託メーカーである(株)東洋新薬(服部利光社長、本社:福岡市博多区)はこのほど、同社鳥栖第1工場(佐賀県鳥栖市)敷地内に新研究棟を竣工させ、7月より本格稼働に入る。新棟の竣工は、今後の更なる業容拡大に対応するもの。
新研究棟の延床面積は約110坪で、従来の研究開発部門の延床面積を倍増させた。新棟は、鉄骨造(S造)の3階建で、建物の高気密化と最新の空調設備の採用により、屋内のクリーン度は常にクラス10000(注1)の水準を満たす仕様となっている。研究室内の陽圧管理(注2)とも相まって、極めて精度の高い研究結果を得ることが可能となった。
新研究棟竣工について同社の高垣欣也取締役研究開発本部長は、「研究施設の拡大により、当社の研究活動は量・質ともに飛躍的に進歩するものと期待している。今後も、当社の高機能素材が人々の健康に寄与出来ることを願ってやまない」と語っている。
同社は1997(平成9)年の設立以来、「研究開発型企業」として天産物が有する機能性とその作用機序の解明に注力し、キャベツ発酵エキスやフラバンジェノールなど独自の高機能素材を開発してきた。最近では、森永製菓(株)との甘味品種トウガラシ発酵エキスの共同開発を果たしている。
また、同社は大麦若葉を利用した「青汁」で日本一を誇っているが、大学の研究機関、農業技術研究機構など独立行政法人との共同研究も積極果敢に進めており、今後ますます健康食品分野を伸展させる。
(注1)「クラス10000」・・・1立法メートル当たりの菌と埃の量。
(注2)「陽圧管理」・・・「陰圧管理」に対比するもので、「陽圧管理」で外部からの菌、埃を遮断する。
(2003.6.30)
|