グリーンコープ連合(大隈和子会長)は、九州・中国地方を中心に展開する13の生活協同組合の連合組織だ。33万1000人余(2001年度)の組合員を擁し「人と環境にやさしく」を共通の基本理念に、安全・安心な食品や環境にやさしい商品を取り扱ってきた。
その一環として、これまで遺伝子組み換え作物を母牛の飼料に使わない、日本で始めてのNON−GMO牛乳を開発し、紙パックで供給してきた。今回はさらに理想の牛乳に近づけるため、紙パックからびん容器に全面的に切り替えることになったもの。
牛乳本来の風味を損なわず、繰り返し使用できる、超軽量リユースびんの採用で、環境にもやさしいびん牛乳の登場となった。生産者の思いを大切に、との願いから、グリーンコープ連合は、びん容器への切り替えを決定したものだ。
そのため、グリーンコープびん牛乳専用工場の建設を福岡市南区の日本ミルクコミュニティ(株)福岡工場内で進めていたが、この程完成した。10月18日に竣工式を終え、本格稼働態勢に入り10月20日より、グリーンコープ産直びん牛乳(ノンホモ・パス)の供給を開始した。
新工場の概要・生産予定数量などは、次の通り。
◎グリーンコープびん牛乳専用工場概要
1.工場名:日本ミルクコミュニティ(株)福岡工場
2.所在地:福岡市南区五十川1−2−20
3.工場敷地面積:3万4800平方メートル
4.新びん牛乳棟延床面積:3000平方メートル
5.総工費:約15億円(内グリーンコープ出資4億6000万円)
6.生産品目:バスチャライズ牛乳、ノンホモバスチャライズ牛乳、わが家風カフェミルク(各900ml)
7.年間生産予定数:1330万本
(2003.10.31)
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