農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

 構造改革で明るい兆しが
《コープケミカル》


 コープケミカル(株)(岡本英誠社長、本社:東京都千代田区)は11月21日、『平成16年度3月期中間決算短信(連結)』を公表した。
 それによると、当中間期の連結売上高は、前年同期並の102億2800万円となったが、利益面では同社企業グループを挙げてコストの削減、金融費用の圧縮などに努めた結果、経常利益1億9700万円、中間純利益5500万円となった。構造改革による明るい兆しが見える。
 肥料事業は、昨年から導入した石灰窒素や注力している高機能性肥料、高品質野菜生産のためのカルシウム肥料、有機質肥料の増販により増収となった。また、新規開発では園芸培土の銘柄拡充、農薬入り肥料(商品名:コープガード)において従来品に加え、殺虫・殺菌剤(アドマイヤー・オリゼメート)入り銘柄などラインアップが進んでいる。
 化成品事業では、工業用・肥料用のりん酸は好調だったが、飼料添加剤のりん酸カルシウムが需要の大幅な減少により減販を余儀なくされた。
 通期の連結業績は、売上高198億円、経常利益5億円、当期純利益1億5000万円を見込んでいる。平成17年3月期を最終年度とし経営改善を目指す「サバイバル21計画」の達成に向け、着実な歩みを見せている。 (2003.11.26)

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