農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

コンタミ・トレーサビリティー対応の最新精米ラインを新設
《丸三米穀》


 関西の大手米穀卸、丸三米穀(株)(本社:兵庫県尼崎市・中田清志社長)では、米穀業界の変化を先取りした、コンタミ対応とトレーサビリティ機能を持つコンピューター管理の普通精米ライン(60馬力×2ライン)を新たに導入、このほど本格稼働を開始した。
 この度新たに設置された精米ラインは、コンタミ対応精米機「DCM−60」を中心に、石抜選穀機「DAA−10」、デジタルカラ撰「DCA−150」、粒選別機「EM−5」、ロータリーパッカー「RPX−2000D」などのコンタミ対応機器で構成、全ての工程で米が残留しないラインとなっている。また、白米が通過するところは、全てステンレスを使用し、衛生面でも充分な配慮がなされている。
 さらに、張込みから出荷に至るまで、全てをコンピューター制御し、新たに開発したトレーサビリティー管理システム(東洋精米機製作所が設計・製作)で製造履歴を徹底管理。まさに米穀業界の変化を先取りした最新設備だ。
 同社では元々、第1工場(5トン×3ライン)、BG無洗米工場(3トン×1ライン)の他に、100%子会社の米穀卸播州食糧(株)(5トン×1ライン)も所有しており、この度の第2工場を併せると、1日の生産能力が240トンを超え、関西でも有数の大規模精米工場として、万全の生産体制が整ったことになる。
 同社は大正13年創業で、米穀卸の中でも数少ない戦前からの社歴を持っている。事業内容も米穀業、倉庫業、飼料と幅広いが、健全経営を続けている。米穀業では、昭和46年よりブランド名として使用されている「丸三純白」が一般消費者に広く浸透している。
 倉庫業では冷蔵保管システム(−2度〜+15度までの温度、30%〜90%までの湿度を自由にコントロールできる)で米を保管する技術を開発。優れた鮮度管理がブランド価値を高めており、根強い顧客層を堅持している。
 またBG無洗米の導入も早く、企業としての堅実性、先見性も高く評価されている。
(2004.2.19)


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