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アグリビジネス業界ニュース
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精米工場の画期的な新技術 注目のLSPシステムを初公開 |
(株)東洋精米機製作所(雑賀慶二社長)では、これらの課題に対処した画期的な新技術「LSPシステム」(Less Semi Processed riceシステム)を開発し、4月21日〜23日の3日間、埼玉県坂戸市の同社トーヨーライスセンター関東工場で、米穀関連業者、報道関係者らに公開実演を行った。 このシステムは、精米工場の各工程中の時間と半製品の量が従来の1000分の1になるというもの。工程途中の米と時間を少なくするためには、「中間タンクの無用化」、「玄米ブレンド搗精」、「少量ムラ無し搗精」、残留米の発生しない「コンタミ対応機器」の設置や「米の空気輸送装置」の設置が必要となる。 従来のシステムでは、原料玄米から商品になるまでには工程日数で数日かかり、工程途中の米量も数トンから数10トン残る。LSPシステムでは原料玄米が商品となるまでの工程時間は数10秒、工程途中の米量も数kgから数10kgで、工程途中の米量や工程時間も極端に少なくて済む。 LSPシステムは、同社が新たに開発した「小ロット連続製法」と「コンタミ対応機器」と「米の空気輸送装置」を組み合わせたもので、即日精米・即日出荷を実現し、相互に関連しあう精米日付問題、残留米問題、小ロット生産問題を解決した。 米の空気輸送で搬送時間の大幅な縮小が図られるが、従来の空気輸送では米粒に大きなダメージを与えた。これに対し同社の空気輸送装置「トーヨーソフトニューマ」は、米への衝撃ダメージをなくしている。 実演で従来の米空気輸送装置と「トーヨーソフトニューマ」それぞれで、手のひらに受ける衝撃を参加者全員が体験比較した。従来方式では感電した時のようなかなりの痛みを感じるが、「トーヨーソフトニューマ」では米粒がソフトランディングする感じを受けることを実感した。 また、「コントロール精米機」では、白米と玄米をブレンドした米を搗精実演したが、単独搗精と変わらない高歩留まりと少量でもムラのない搗精ができることを実見した。 LSPシステムは、これからの精米工場のモデルとなるすべてを備えており、トレーサビリティやコンタミ問題、小ロット多品種生産、安全・衛生問題などの決め手となっていくものであろう。 (2004.4.27)
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