農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

新規剤の投入などで巻き返しの見通し
《クミアイ化学》


 クミアイ化学工業(株)は12月25日、『平成15年10月期決算短信(連結)』を公表した。
 それによると、売上高434億4200万円(前期比9億4400万円、2.1%減)、営業利益8億6300万円(同1億6400万円、16.0%減)、経常利益11億4300万円(同1億8000万円、13.7%減)、当期純利益4億6300万円(同5億4500万円、54.1%減)となった。
 農薬業界は、外資メーカーの直接販売がいっそう進行し、一段と販売競争が激化している。こうした中で昨年、農薬取締法の改正、ラベルの誤表示問題への対応などの課題が表面化した。病害虫の発生は、いもち病、コブノメイガで発生が見られたが、農薬の出荷量を大きく左右するまでには至っていない。
 こうした背景のもと、同社では水稲用除草剤「トップガン」、「ショキニー」、「サキドリ」、水稲用育苗箱処理剤「ウィンバリアード」、「ビームアドマイヤースピノ」などの新規剤を中心に、各支店で重点販売品目を定めて販売促進活動を展開した。新規微生物農薬「エコホープ」への展開も高く評価された。
 今後は、前記の商品ラインに、水稲用除草剤「パワーウルフ」、「パットフルエースLジャンボ」、水稲用育苗箱処理剤「ブイゲットアドマイヤー」などを加え巻き返しをはかっていく。

(2004.1.6)

 

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