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約2970億円の減損費用計上 EBITは予想の2桁増に
《バイエル》


  ドイツ・バイエル(ヴェルナー・ヴェニング社長、レバクーゼン)はこのほど、2003年第4四半期に2970億円(1ユーロ:135円換算)の資産減損費用を計上することにした。
 この費用は、製品群の戦略的な再編、分社化が決定した新会社の株式上場計画、並びに今後のバイエル マテリアルサインス事業グループの経営条件の変化と関係している。
 金利・税金支払い前収益(EBIT)へのこれら特別項目の影響は約2700億円になると予想されており、営業外収益は約270億円減少する見込み。
 高分子、化学品事業における資産減損費用は、2295億円に上る見込みで、その大半は分社化される新会社に移転される事業活動に関係している。この金額には、現在進行中の効率改善プログラムの一環である施設統合の費用も含まれている。
 バイエル ヘルスケア事業グループは、約675億円の資産減損費用を計上する予定で、その一部は医療用医薬品研究施設の統合と関連している。
 営業外収益関連での資産減損費用は、ダイスター社およびバイオリサーチ会社であるキュラジェン社が保有する株式の評価引き下げから発生する。
 この減損費用は現金収入を伴わない会計項目であり、この引当金はキャッシュフローにもドイツ・バイエル社の配当支払い能力にも影響をおよぼさない。
 この資産減損費用を考慮し、バイエルグループは2003年通年ではマイナスのEBIT並びに純損失を計上すると予想している。しかし、バイエルは引き続き、同特別項目計上前のEBITはこれまでの予想通り2桁増になると見込んでいる。 (2004.1.6)

 

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