農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

売上高は436億円 健闘の水稲除草剤
《北興化学工業》


 北興化学工業(株)(山本佳彦社長、本社:東京都中央区)は1月23日、『平成15年11月期決算短信(連結)』を公表した。それによると、当期の売上高436億700万円(前期比3.5%減)、経常利益12億8700万円(同36.4%減)、当期純利益9億7300万円(同4.2%減)となった。
 ファインケミカル事業の中核となっている国内農薬販売は、天候不順の影響などにより需要低迷が続き大幅に減少したが、水稲用農薬は『ミスターホームラン粒剤』、『ミスターホームランジャンボ』の主力除草剤を中心に順調に売上を伸ばした(円グラフ1、2参照)。
円グラフ1 種類・部門別のウェート(2003年)
円グラフ2 種類・部門別のウェート(2004年)

 ただし、夏季の東日本を中心とした低温日照不足などの影響を受けた病害虫防除の減少、空中散布による防除の減少が影響し、殺虫剤および殺菌剤の売上は伸び悩んだ。園芸用農薬の売上も病害虫の少発生の影響を受け減少した。
 受託製造は、営業に邁進し増収となった。また、農薬輸出は、韓国および中南米の需要低迷ならびに円高により、売上は前期を下回った。家庭園芸農薬も、競争激化により利益率が低下している。当部門の売上高は、332億2800万円(同3.0%減)。
 農薬以外のファインケミカル製品の販売は、需要の低迷や価格競争の激化などの背景の中で積極果敢な販売を展開したが、輸出における価格競争の激化および円高の影響などにより、売上は前年を下回った。当部門の売上高は、101億9800万円(同5.0%減)。
 その他、石油製品などその他の売上高は、軽油取扱高の減少などにより1億8100万円(同22.9%減)となっている。
 次期の連結業績予想は、売上高445億円、経常利益14億5000万円、当期純利益7億円を見込んでいる。 (2004.1.28)



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