明治製菓(株)(佐藤尚忠社長、本社:東京都中央区)はさきごろ、大型殺菌剤に成長した『オリゼメート粒剤』(有効成分:プロベナゾール)の発売30周年を記念して、『オリゼメート普及会』(北興化学工業(株)、明治製菓(株))の主催のもとに記念講演会を開催した。
冒頭、主催者を代表して北興化学工業(株)の佐藤聖取締役開発部長は、「一口に言っても、30年は非常に長い歳月だ。この間、日本農業は大きく変貌してきたが、本剤はこの変貌に合わせ進化してきた」と述べ、さらに「今後も抵抗性誘導という特徴を最大限活かした新剤開発を行っていきたい」と力強く挨拶。
また、来賓として挨拶にたった(社)日本植物防疫協会の管原敏夫理事長は、「オリゼメートは、世界初の抵抗性誘導剤に位置付けられ、日本の研究陣の誇るべき成果」と讃え、「今後もいっそう農家ニーズに対応した新剤開発をお願いしたい」と結んだ。
記念講演では、石川県農業短期大学・農業資源研究所の古賀博則教授が『イネいもち病の感染と抵抗性の細胞学的研究』の演題で熱のこもった講演を行い、『オリゼメート粒剤』発売30周年を盛り上げた。
『オリゼメート粒剤』は、まさに時代の申し子として1974(昭和49)年に稲いもち病の本田剤として農薬登録を取得し、翌年から普及展開されたが、抵抗性誘導という特徴から、時代を1歩も2歩もリードしてきた。オリゼメートの世界はこれからも、ますます広がるだろう。
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北興化学・佐藤部長 |
日植防・管原理事長 |
石川県農業短大・古賀教授 |
明治製菓・松長事業本部長 |
(2004.2.4)
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