農業協同組合新聞 JACOM
   
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売上高が好調に推移 第1四半期(連結)業績へ
《アグロ カネショウ》


 アグロ カネショウ(株)(櫛引博敬社長、本社:東京都港区)は5月10日、『平成16年12月期第1四半期業績概況(連結)』を公表した。売上高は、譲り受け剤の販売開始および輸出・原体・既存剤の販売が好調に推移し、前年同四半期比27.9%増の33億8100万円となった。
 同社の農薬販売は、害虫防除剤、病害防除剤のウエートが高く(円グラフ)、季節的要因が著しい。このため、他の四半期に比し第1四半期の売上高が相対的に高水準で推移する特徴があるが、特に今回の高水準は病害防除剤の伸長を反映したもの。

農薬種類別のウエート(2003年)

 病害防除剤の伸長は、同社の子会社カネショウ・ソイル・トリートメント社(KST)がBASF社より農薬原体ダゾメット(商品名:バスアミド・ガスタード)、ジクロロプロペン(同:D−D)、メタムソジウムを譲り受け実質的な販売が開始されたことによる。
 全体的な成長の背景には、病害防除剤の伸長に加え、輸出におけるカネマイトフロアブル、モゲトン25%水和剤、バスアミド、キノンドー水和剤40などを中心にリズミカルな動きを見せたこと、原体販売の伸長、国内におけるカネマイトフロアブル、アルバリン、カソロン、バスアミドなどが好調に推移したことがある。
 過去5年間の売上高の推移(棒グラフ)を見ると、2003年の73億円を底に80億円前後で推移している。「技術販売」で定評のあるアグロ カネショウ(株)。3剤の取り込みは、同社の農薬販売に推進力を生み、将来的には売上高100億円の大台に乗る可能性が高い。 

農薬売上高の推移
(2004.5.12)


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