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アグリビジネス業界ニュース
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オルトランなど直販 総合的な農薬事業へ |
アリスタライフサイエンス(株)(クリストファー・リチャーズ社長、本社:東京都中央区、以下アリスタ)はこのほど、大型殺虫剤の「オルトラン」(有効成分:アセフェート)と大型殺菌剤の「オーソサイド」(同:キャプタン)の直販移行を明らかにした。これにともない、新たな地域営業体制もスタートさせている。 住化武田農薬(株)(生津嘉朗社長、以下住化武田)からの営業権の移管は2年間をかけて暫時実施される。平成17農薬年度からオルトラン水和剤(一部地域)、平成18農薬年度からオルトラン水和剤(全地域)、オルトラン粒剤(一部地域)、平成19農薬年度からは全国における同水和剤・粒剤の商系卸向けの販売をアリスタが行う。 なお、家庭園芸分野については、引き続き住化タケダ園芸(株)(柏田雄三社長)が販売を継続する。 アリスタグループと住友化学グループは、国内外においてグローバルな多くの取引関係を有し、両グループは引き続き取引関係を維持・継続させていく。 また、オルトラン剤同様、製剤メーカーへの原体販売などを中心に行ってきたオーソサイド水和剤の商系卸向け販売についても、同じく平成17年度からアリスタが併売方式で実施する(単剤のみ)。 地域営業体制の拡充強化では、新たに札幌、大阪、福岡に営業所を開設し東京在住の2地域営業と合わせ5地域営業体制でスタートさせている(6月1日)。営業は約30名体制でのぞみ、卸との取引契約は60社以上にのぼるものと思われる。 【解説】オルトラン剤は、1974(昭和49)年に上市され、商系ルートにおいては現住化武田および流通関係者などの尽力により業界ナンバーワンの殺虫剤として今日の地位を築いている。また、オーソサイド水和剤の上市は1956(昭和31)年のことで、50年にわたり果樹・野菜などの主要殺菌剤として広く愛用され今日に至っている。 同社は今後、天敵・生物農薬の開発、販売などで培った技術指導のノウハウに加え、新たにオルトラン・オーソサイドなどの化学農薬をラインアップに加え、バランスのあるIPM(総合的防除)を進めていくことで、安全性や効率性など新しい日本農業の要請に応えていくことになる。鍵となるのは、より農家に近いところでのパフォーマンスがどれだけ発揮できるかだろう。 |
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