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国内水稲農薬や受託加工が減少
《クミアイ化学》


 クミアイ化学工業(株)(望月信彦社長、本社:東京都台東区)は6月23日、『平成16年10月期中間決算短信(連結)』を公表した。
 それによると、当中間期の売上高は272億5200万円(前年同期比4.8%減)、経常利益が21億7900万円(同7.5%減)、中間純利益が12億4100万円(同2.4%減)となっている。国内の水稲用農薬の販売や受託加工が減った。
 国内から見ると、水稲用除草剤のうち、重点品目となっているトップガン剤、パワーウルフ剤は伸長したが全体では減少した。ただし、殺虫殺菌混合箱処理剤は、ブイゲットアドマイヤー粒剤、ウィンアドマイヤースピノ粒剤で成長への足がかりをつかんでいる。
 園芸分野では、殺虫剤のコテツ、トレボンが顕著な動きを示し、殺菌剤および除草剤はクリアターン剤などで増加している。一方、非農耕地分野では前年実績からの成長がうかがえる。受託加工分野は前年を下回った。
 海外販売は、為替レートの大幅な円高もあり、直播水稲用除草剤ノミニーは売上を落としたが、数量では上回っている。棉用除草剤のステイプルは前年並み。新規のKIF−230(混合剤名:バルボン、ビンケア)をスイスで上市し、今後の展開が期待されている。
 2004年10月期の連結業績は、売上高430億円、経常利益12億円、当期純利益5億5000万円を見通している。
連結売上高の推移
連結経常利益の推移
 
(2004.6.25)


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