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本山千葉大教授が記念講演
《静岡県緑の安全推進協会総会》


講演する本山直樹千葉大学園芸学部教授

講演する本山直樹千葉大学園芸学部教授

 静岡県緑の安全推進協会(杉山日出男会長)は6月23日、静岡市紺屋町のブケ東海静岡において『平成16年度総会』および『記念講演会』を開催した。役員改選では、杉山会長、田邊副会長、鈴木、永田の2幹事を再選、新監事に新貝五郎氏(豊田肥料)を選任した。
 冒頭、杉山会長はトレーサビリティ(生産履歴の記帳)などの由来で事務作業が増え「農家の日常の農作業はいうにおよばず、ゴルフ場管理作業者にも負担とならないような、簡便で易しいシステムを構築すべき」だと挨拶した。
 来賓としては、若松義則関東農政局静岡農政事務所消費・安全部長、糟屋和良静岡県農業水産部主幹、河合征彦自然ふれあい室係長、玉川寛治(社)緑の安全推進協会専務・千野義彦農薬安全相談室長らが出席、玉川専務は「農薬の安全啓発活動に、これまで培ってきた英知を結集していきたい」と語っている。
 『記念講演』では、本山直樹千葉大学園芸学部教授が「ゴルフ場と農薬の生態影響について」のテーマで講演し盛り上がった。
 ゴルフ場関係では、芝における無農薬管理の難しさを報告し、健全なゴルフ場を維持するためにより現実的な対応が必要だとした。
また、同氏は、茨城県北浦、千葉県山田町における水系生態系、航空防除前後の陸生生態系のそれぞれの実態調査を報告。「農薬の生態リスクは一般に信じられているよりも、実際にははるかに小さい」と結んだ。 (2004.6.29)


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