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Dr.オリゼ混合剤が伸長 顕著な受託製造・海外販売
《北興化学》


 北興化学工業(株)(山本佳彦社長、本社:東京都中央区)は7月20日、『平成16年11月期中間決算短信(連結)』を発表した。
 それによると、当中間期の売上高は232億3700万円(前年同期比2.6%減)、経常利益は9億3500万円(同21.4%減)、当中間純利益は4億7300万円(同16.2%減)となった。
 農薬部門から概要を見ると、国内販売は主力の水稲育苗箱専用殺虫殺菌剤の「Dr.オリゼ混合剤」が伸長し、園芸用殺虫剤もわずかに増加したものの、水稲用殺菌剤および除草剤などの減少により前年同期を下回った。
 受託製造は、積極的な営業努力により前年同期を上回った。また、海外販売もアジアにおける市場回復などによる需要増加で、前年同期を上回った。しかし、家庭園芸製品はホームセンターなどでの安価競争が一段と激化し、値引き圧力が高まるなど厳しい環境下におかれた。
当中間期部門別のウエイト 当中間期農業種類別のウエイト
 農薬以外のファインケミカル部門は、一部IT関連製品で荷動きがでてきたものの、中国、インドなどの海外メーカーも含めた競合他社の参入による競争の激化、国内顧客の生産拠点の海外移転などの影響を受け前年を大幅に下回った。
 通期の連結業績は、売上高437億円(前期比0.2%増)、経常利益7億5000万円(同41.7%減)、当期純利益3億円(同69.2%減)を予想している。
 なお、平成14年8月に中国江蘇省に設立した連結子会社「張家港北興化工有限公司」は、今秋の稼働に向け体制整備中であり、稼働後は農薬以外ファインケミカル製品の一部を製造していく予定。 (2004.7.22)


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