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アグリビジネス業界ニュース |
2除草剤原体を日産化学に売却 |
シンジェンタ社は18日、除草剤事業に強みをもつ日産化学工業(株)(以下、日産化学)との間で、シンジェンタ社の除草剤原体「エスプロカルブ」および「ジメタメトリン」を日産化学に売却することで合意したことを明らかにした。外資の品目整理が続く。 合意内容は、シンジェンタ社が保有する両剤の農薬登録、商標権(シンジェンタ社が継続販売する一部の農薬は除く)、原体の製造権、販売権ならびに登録資料を日産化学が継承するというもの。売却金額は明らかにされていない。 「エスプロカルブ」は水稲の強害雑草であるノビエに、「ジメタメトリン」は広葉雑草に有効な原体で、現在、国内農薬メーカー各社により、さまざまな水稲用除草剤(「エスプロカルブ」:約11剤、「ジメタメトリン」:約20剤)として製品化されている(主要製品一覧参照)。 外資系メーカーの品目整理が顕著になってきている。出荷数量の減少とともに、利益率の減少が主な背景にある。 最近の例としては、バイエル クロップサイエンス(株)が「ザーク剤」(有効成分:ベンスルフロンメチル・メフェナセット)の販売中止(平成16年12月)および三共アグロ(株)への集約、『バイスロイド乳剤』(同:シフルトリン)の販売中止(平成16年9月末、北海道地区を除く)、『バイスロイドEW』(同)のアグロ カネショウ(株)への販売権移管(平成16年10月1日付)を明らかにしている。 今回の売却について、シンジェンタ社のマイケル・ケスター社長は、「主力製品に注力するというシンジェンタの戦略に沿ったものであり、水稲用除草剤に優れた技術を有している日産化学に期待している」と語っている。 なお、シンジェンタ社は、農薬分野で世界第1位、種子分野でも世界第3位にランクされている。2003年の売上高は、約66億ドル(約7108億円)に達している。 (2004.8.19) |
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