農業協同組合新聞 JACOM
   
アグリビジネス業界ニュース

業績が堅調に推移
《シンジェンタ》

  シンジェンタの業績が堅調に推移している。2004年上半期の売上高はCER(恒常為替レート)で6%増加した。注目された農薬の売上高も6%増加しており、製品レンジ合理化の影響を除くと7%の増加となる。種子も好調さを堅持し8%の増加。
 農薬は全ての地域で売上高を伸ばした。特に、ラテンアメリカにおける上昇傾向とヨーロッパでの高い需要が大きく寄与している。殺菌剤、殺虫剤ともに顕著で、中でも新製品・技術の投入で殺虫剤は2桁台の成長を示している。
 新製品の総売上高は、CERで1億700万ドル(約115億2400万円)増加し4億6500万ドル(約431億800万円)に達している。中でも、カリスト(2億3500万ドル、約253億900万円)、アクタラ・クルーザー(1億5300万ドル、約164億800万円)が業績に貢献している。
 一方、2004年終了予定の製品合理化による売上減少は3200万ドル(約34億4600万円)であり、累積影響は2億8800万ドル(約310億1800万円)となっている。
 種子は、畑作物、野菜、花きのステージの全ての分野で売上増となっている。2億8800万ドル(約310億1800万円)となっている。EBITDA(税引き前利益)は5%増の2億600万ドル(約221億8600万円)で、利幅の有利な製品および高価格製品の増加が業績に貢献している。
 2004年上半期に発表された4つの買収により、北米における畑作物事業は大幅な伸長が期待されている。CHSリサーチから買収した育種材料、アドバンタから買収したガーストのトウモロコシ・大豆ビジネス、ゴールデン・ハーベストの各社、除草剤抵抗性GA21などが背景にある。

2003・2004年上半期農薬実績
2003・2004年上半期種子実績
換算レート:2004年$107.7円、2003年$118.8円
(2004.9.3)


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