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ホスフィン化合物の生産へ中国工場完成で竣工式
《北興化学》

 北興化学工業(株)(山本佳彦社長、本社:東京都中央区)の100%出資子会社の北興化工有限公司(川瀬洋一薫事長、資本金:8億円)は、かねてより中華人民共和国江蘇省張家港市揚子江国際化学工業園に中国工場を建設していたが、このほど竣工なったことから10月28日、現地において竣工式を執り行った。総投資額は20億円。
 揚子江国際化学工業園は、その敷地面積が4万7400坪(約15万6000平方メートル)におよぶ壮大なもの。張家港北興化工有限公司(従業員数:約60名)は、北興化学工業(株)の農薬以外のファインケミカル製品の生産能力増強をはかるため平成14年8月に設立されていた。当地は各種原料の生産地であり、日本への輸出にも好適な港湾を有している。
 新工場は、年間2000トンのグリニヤール反応による専用設備を完備し、当面は電子材料原料や医薬品原料を合成する際に有機合成反応触媒として使用されるホスフィン化合物の生産を行っていく。
 北興化学工業(株)は、これにより主力の岡山工場と中国工場のグローバルな生産体制を確立することになり、岡山工場では付加価値の高い製品のきめ細かなニーズに応えられる生産体制をより充実させることになる。同社の農薬以外のファインケミカル事業部門の海外進出は初めて。
(2004.10.29)


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