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2004丸山感動フェアを開催 注目のドリフトレスSSを発表
《丸山製作所》


挨拶する内山社長
挨拶する内山社長

 (株)丸山製作所(東京:千代田区・内山治男社長)では、東北地区のユーザーを対象に、2月17日より3日間、福島県の福島卸商団地において「2004丸山感動フェア」を開催、果樹農家等約800名を集め、注目の新製品をはじめ、約500点の製品を展示発表した。
 冒頭の挨拶で、内山社長は「農薬取締法の改正以降、農薬のドリフト問題も、さらに厳しい対応を求められている。そうしたニーズに応えるSS等の防除機械も開発した。今年は国際コメ年でもあり、乗用管理機も含め、安全・安心を第一義にした主力農業機械の普及拡大に注力していく」と述べた。
 来賓挨拶でJA全農福島の長嶺俊雄営農生産部長は「BSEや鳥インフルエンザの発生など、食の安全を考えると、国内で自給することが望ましい」と語った。またJA全農の名取伸治調査役は「農業機械はコスト低減、安全・安心が求められている。この展示会で丸山の技術の粋を集めた製品の良さを実感してもらいたい」と挨拶した。 
 同社では、来年度創業110周年を迎えるにあたり、記念モデルの背負動噴とステレオスプレーヤーを販売しているが、同会場でも重点的にアピールした。また、主に輸出向けの製品だが、丸太の樹皮を瞬時に剥き取る高圧洗浄機の実演も注目された。
 展示実演でもっとも関心を集めたのが、農薬飛散の問題に対応し、ドリフトレス装置を搭載した新型のステレオスプレーヤー、SSA−S602DXM−DLだ。
ドリフトレスSSの実演
ドリフトレスSSの実演
 近年問題となっている農薬の飛散に対し、特に頭を悩ませているのは果樹農家だ。水田や畑に隣接する園地でのSSによる農薬散布は、機械の風による隣地への飛散が発生する。
 この問題に対し、ドリフトレスSSでは、送風機全体を回胴させることにより、風を制御し、さらに30個以上本機に設置されているノズルを6つのブロックに分け、(従来は3〜4分割)きめ細かな作業を可能にした。また送風機を最大限に回胴させると、下から3つ目までのノズルが自動停止する仕組みになっている。
 同機はメーカー希望小売予定価格408万円(税別)で、3月より販売される見込みだ。
 同社では、ユーザーニーズを取り入れ「お客様に満足いただける製品の提供」を目指し、昨年11月に、丸山カスタマーサポートセンターを開設したが、このセンターの存在意義をもっと知ってもらうため、同フェアー会場にも特設コーナーが設けられた。ここはユーザー・ディーラーのさまざまな相談や問い合わせに対応するセクションであり、メーカーとユーザーの距離を縮める重要な役割を担っている。
 また会場では、クミアイ化学(株)仙台支店の落合政文技術顧問による桃の穿孔細菌病に関する講演も行われ盛況だった。 (2004.2.18)



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