(株)サカタのタネ(高橋英夫社長、本社:横浜市都筑区)はさきごろ、(財)日本ファッション協会および(社)東京ファッション協会共催による顕彰制度委員会の選考により、第13回(2003年度)『日本生活文化大賞
環境リサイクル賞』を受賞した。
顕彰制度委員会(委員長:福原義春資生堂名誉会長)選考の『日本生活文化大賞』は、新たな生活文化の創造に寄与し、それぞれの分野・地域における優れた活動および生活文化創造に新たな息吹を感じさせる活動を行った個人または団体に対する功績の顕彰を目的としたもので、『環境リサイクル賞』はその部門賞にあたる。
同社の受賞は、農・園芸分野における循環型社会を目指し、古紙を原料とした流通用トレーと鉢(商品名『紙daポット&トレー』)および有機農業に対応した農業資材(同『エコプロダクトシリーズ』)などに関する取り組みが高く評価されたもの。
現在、苗の出荷に使われているプラスチック製のポットやトレーは、トレーだけを取りあげても年間約1万トンが廃棄されている。代替材料として、従来から生分解資材などを使ったものはあったが、コスト高や経時変化による品質劣化のため流通に耐えうる商品ではなかった。
同社では、7年をかけて紙製のポットとトレーを商品化し、2003年から苗への利用を開始していた。この利用が業界全体に広まることが望まれる。 (2004.5.6)
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