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作物の命の源は「根」に 腐植酸を多量に含有した「アヅミン」
《電気化学》


  電気化学工業(株)(晝間敏男社長、本社:東京都千代田区)の肥料事業は、「石灰窒素」と「アヅミン」が双璧となっている。第2回は、根の活性化と地力の維持向上などに大きく貢献している「アヅミン」の横顔を紹介する。
 「アヅミン」は、もともと日本重化学工業(株)が手掛けていたが、電気化学工業(株)では2003(平成15)年に同社花巻工場を譲り受け、新会社デンカアヅミン(株)を設立し、生産・供給を行っている。
 製造工程を見ると、亜炭を硝酸で酸化分解することにより腐植酸をよみがえらせ、苦土で中和している。「アヅミン」は、この腐植酸を50%以上含んでいる。

アヅミンの成分

  長い歴史を誇る「アヅミン」だが、日本重化学工業(株)時代に肥料登録されていた「アヅミン」を国(農水省)は土壌改良資材として大変に有効であるとのことから、地力増進法で腐植酸質資材に指定している。肥料取締法と地力増進法の2つの法律に登録・指定されていることで、肥料としても土壌改良資材としても広く愛用されている。
 「アヅミン」には、概ね3つのはたらきがある。
 1つ目は地力の増強。少量の施用で腐植酸を補給し、地力を高めてくれる。石灰とともに施用すれば、その浸透を助け下層まで酸性を改良できる。作物に最適な、ふっくらとした軟らかい土を再現。
 2つ目は肥効の増進。特にりん酸の肥効を高めるが、保肥力(肥えもち)をも高め肥料成分の流亡を防ぐ。また、腐植酸と結合した苦土は作物によく吸収される。
 3つ目は根の活力増進。作物の命の源は「根」にあるが、「アヅミン」はいきいきとした活力の高い根を作る。細根を増す効果もあり、根張りを良くしてくれる。
 重ねて、「アヅミン」は腐植酸を多量に含んでいるため少量の施用ですみ、そのうえ粒状であることから施用も簡単でまきやすく、機械散布にも適している。他の肥料との混合施肥は、肥効を高めるうえでもより効果的だ。
 「アヅミンは、堆肥の素である腐植酸を多量に含有する唯一の肥料・土改材です。日本重化学工業(株)の意志を引き継ぎ、アヅミンのもつ他にはない特長を活かし事業展開をはかっていきたい」(肥料事業部)としている。 (2004.7.26)


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