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アグリビジネス業界ニュース |
環境新規事業をスタート 廃ガラスびんをリサイクル 《矢崎総業》 |
記者発表会の冒頭、矢崎会長は、創業以来の社是である「社会から必要とされる企業」に触れ、「環境問題は、次の世代に素晴らしい地球号を、どう受け継がせられるか、という問題に関わってくる」と環境問題の重要性を述べた。 また「同社のワイヤーハーネス等の事業部門は労働集約型産業だが、そうした労働部門は、世界に出していく。そうすると日本においては、産業の空洞化・雇用の減少という問題が発生する。そこで従業員の雇用対策として、介護事業、環境保全事業、サービス事業を立ち上げた。廃ガラスびんリサイクル事業はその一環」だと、基本的考え方を語った。
廃ガラスびんリサイクル事業は、(株)トリムが開発した、廃ガラスびんを粉砕し発泡再固溶化させた人工軽石「スーパーソル」の製造技術を導入して立ち上げるもので、(株)ソルテクニカが製造を担当し、矢崎総業(株)が販売する。 (株)ソルテクニカは静岡県西部の自治体から年間2000トンの廃ガラスびんを回収し、それを原料に8000立米の「スーパーソル」を製造、当面は道路工事用資材として立米当たり1万4175円(消費税込み、運賃別)で販売する。 また今年12月からは、園芸用軽石「スーパー軽石エコパミス」(1袋14リットル588円・税込み)の製造も開始し、ホームセンターや園芸用品店、造園資材業者・施工業者などに販売する。 廃ガラスびんリサイクル事業は、地域から排出された資源ゴミから新たな製品を創り出し、それを地域で活かす「地域融合型リサイクルシステム」の考え方に立脚している。 事業規模は、初年度3000万円、3年後1億円を目指している。 ◎多孔質軽量資材「スーパーソル」の主な特徴。 ・水による湿潤性があるが泥濘化しない。 ・高強度、高断熱、高耐久性。 ・熱、油、薬品に強い。 ・有害物質の溶出量は環境基準値以下で安全性が高い。 ・PHはアルカリを示し酸性土壌を改良する。 ・透水性や保水性をある程度調整できる。 ・軽量で取り扱いが容易。施工性に優れるなど。 ◎「スーパーソル」の主な用途。 ○土木・建築=軽量資材のため、施工性が高く、耐震対策、構造部への土圧軽減、軟弱地盤上の構造物沈下抑制などの需要に対応。下準備や養生期間が不要で、工期を大幅に短縮できるなど。 ○農業資材=製造時に保水性や透水性の調整が可能で、アルカリ系のため石灰と同様、土壌改良材の役割を果たす。 ○園芸資材=天然軽石に比べ、粉塵化しにくく作業性に優れている。 ○屋上緑化=軽量のため、建物に掛かる負担を軽減。既存の建物での屋上緑化にも、低コストで対応できるなど。 この件に関する問い合わせは、矢崎総業株式会社 広報部TEL055-965-3002まで。 |
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(2004.10.4) |
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