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『紙daポット12個入』を新発売
《サカタのタネ》

 (株)サカタのタネ(高橋英夫社長、本社:横浜市)は15日、紙製の園芸用ポット「紙da(かみだ)ポット」の一般消費者向けパッケージ『紙daポット12個入』を新発売した。
 「紙daポット」と姉妹商品の「紙daトレー」は、廃棄処理コストや環境に与える影響から、近年問題となっている農業用プラスチックの利用削減を目指した製品で、循環型農業に貢献できる生産者向け農・園芸資材の商品群である同社「エコプロダクトシリーズ」のラインナップ。
 プラスチック製トレーは、一部でリサイクルの動きも見られるが、回収されたトレーは汚れの付着など見た目の問題があり、新品の価格が比較的安価なため再販売がなかなか軌道に乗らず、年間約2500万枚(約1万トン)が廃棄されていると試算されている。
 「紙daポット」、「紙daトレー」は、このような問題を解決するために8年もの歳月を費やして開発されている。素材の紙原料は、古紙100%であることから、使用後は古紙原料としてリサイクルすることも、可燃物の一般ゴミとして処理することも可能となっている。
 新発売された『紙daポット12個入』は、比較的分解の早い夏場でも4カ月近く利用でき、栽培管理も従来のプラスチック製ポットとほぼ同様に行うことができ、カビなどの発生も抑えられる紙を使用している。また、「紙daトレー」は、1枚のダンボール紙からできており、誰でも簡単に組み立ててトレーにすることができる。
 商品内容は、9センチサイズのポット12個で、税込希望小売価格は250円。初年度の販売目標2000万円を目指す。
 なお、「紙daポット」、「紙daトレー」は、2004年度グッドデザイン賞を受賞している。

(2004.11.15)


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