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スズメノカタビラに 『ホーネスト乳剤』
−日本曹達−


 "カタビラだって除草しちゃうぞ!" 日本曹達(株)(槻橋民普社長=東京都千代田区大手町2ー2ー1)が、5月上旬より市場投入した茎葉処理除草剤『ホーネスト乳剤』は、難防除雑草とされるスズメノカタビラに卓越した効果を有し、早くも人気を呼んでいる。

 有効成分のテプラロキシジム(商品名=ホーネスト)は、ドイツ国BASF社と日本曹達(株)の2社共同により開発された除草成分で、1985年から登録・販売され好評を博しているセトキシジム(商品名=ナブ)と同系統のシクロヘキサンジオン骨格を有した化合物。

 従来のイネ科専用剤では、畑地一年生イネ科雑草のうちスズメノカタビラの防除が困難とされ、新剤の開発が強く望まれていたが、両社では探索研究の結果スズメノカタビラに高い活性を有するテプラロキシジムの発見に至り、試験番号NPー61で開発が進んだ。

 平成12年4月28日付けで農薬登録を取得した『ホーネスト乳剤』の適用作物は、たまねぎ、にんじん、やまのいも、てんさい、いんげんまめ、あずき、だいず、えだまめーーであり、適用雑草は畑地一年生イネ科雑草となっている。安全性は普通物、A類相当。

 重ねて、本剤はイネ科雑草の中で特に防除の難しかったスズメノカタビラにも卓効を示すことから、日本国内で15億円と言われるイネ科除草剤マーケットのうち「スズメノカタビラを中心にマーケティングを進めていく」(同社普及部)としている。  

 

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