感染直後までの使用適期 べと病・疫病防除に朗報 −デュポン− |
平成12年4月28日付けで農薬登録を取得した本剤は、既に他の数種混合剤の成分として上市されている、べと病・疫病専用の殺菌成分のシモキサニルと新しい殺菌成分ファモキサドンをよりよく配合した新規の殺菌剤として登場し、大きな期待が寄せられている。 シモキサニルは、米国デュポン社で開発されたべと病・疫病専用の殺菌成分。病気の感染直後でも効果が期待でき、吸収が早いため降雨の影響を受けにくく、耐性菌発現の可能性の低い化合物。ヨーロッパでは20年以上、また日本でも評価を高めつつある。 一方のファモキサドンは、同じく米国デュポン社によって近年開発されたべと病・疫病用の新規殺菌成分で、特に予防効果に優れており、作物の葉面のワックス層に浸潤して強固な保護膜を形成するため、耐雨性や残効性に優れた保護殺菌剤となっている。 『ホライズン ドライフロアブル』は、これら作用性の異なる両成分を配することにより、実際の防除場面において〃予防的な使用時期から感染直後〃までと、使用時期に幅のある混合剤であり、農家の方々にとって極めて使い勝手のよい剤として仕上がっている。 記者会見には、販売会社である日産化学工業(株)の首脳陣も列席し、本剤に寄せる両社の意気込みが感じられた。既に5月中旬から販売されており、初年度は2億円強の売上を目標とし、適用拡大後のピーク時には7〜8億円の市場を確保したい考えだ。 《主催者側の出席者》(敬称略) デュポン(株)▽農業製品事業部 安全対策推進・営業推進部長=横井邦夫▽同 営業企画・業務部長=山田健▽同 開発・技術普及部長=常盤靖志▽同 開発・技術普及部 殺菌剤担当課長=白石慎▽同 広告担当=古賀菜穂子▽広報グループ=大西智恵利 |