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ユニークな水稲用初・中期一発処理除草剤
待望のホームラン剤を市場投入
−北興化学工業−


 北興化学工業(株)(山本佳彦社長=東京都中央区日本橋本石町4ー4ー20)では年内に、待望の水稲用除草剤「ホームラン」関連剤を市場投入する。同社にとっては21世紀に向けた中核的製品となる。

 8月17日付で先行して農薬登録を取得したのは北海道・東北向けの『ホームランA1キロ粒剤36』(製品名)、関東以西向けの『ホームラン1キロ粒剤51』(同)の2製品。アベンティス クロップサイエンス ジャパン(株)、デュポン(株)、JA全農および北興化学工業(株)が共同開発した水稲用初・中期一発処理除草剤。

 『ホームランA1キロ粒剤36』は平成6年からRYHー102、平成9年からMYー100DAの試験名で、また『ホームラン1キロ粒剤51』は平成9年からDKHー713、平成10年からMYー100D(L)の試験名で試験展開され、優れた殺草効果と高い安全性が確認されている。

 いずれも新規のヒエ剤として、極めて低薬量でヒエの発生前から2・5葉期までの広い処理適期幅を持ち、しかも残効性に優れたオキサジクロメホン(有効成分)と広範囲の雑草に有効なベンスルフロンメチル(同)(A1キロ粒剤はさらにアジムスルフロン(同)を含む)を合理的に配合した除草剤。水稲に対する安全性、環境に対する安全性の面でも高い評価を受けている。

 北興化学工業(株)では、両剤の特長を生かした適切な普及活動行うことにしている。今後、この2剤に続く水稲用除草剤としてホームランの効果を含め、さらにホタルイ、SU抵抗性雑草などに対する効果を強化したフロアブル剤が農薬登録される見込みであり、大きな期待が寄せられている。

 なお、オキサジクロメホンはアベンティス クロップサイエンス ジャパン(株)とJA全農、ベンスルフロンメチル、アジムスルフロンはデュポンが開発した化合物である。
 両2剤は、北興化学工業(株)がJA全農を通じて系統一元で販売展開される新しい水稲用除草剤であり、水稲用除草剤市場に新局面を迎えることになる。


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