21世紀型の新規殺ダニ剤に期待 |
日産化学工業(株)(東京都千代田区神田錦町3ー7ー1)は8月17日、米国ユニロイヤル ケミカル社が発明した全く新しい化学構造をもつ新規の殺ダニ剤 『マイトコーネフロアブル』(製品名)(成分=ビフェナゼート・・20%、試験名=NCー1111)の農薬登録を取得、11月初旬から市場投入する。 『マイトコーネフロアブル』 については、わが国における開発は日産化学工業(株)が独占的に行い、販売についても同社が行うことになっている。 本剤の特長を見ると、先ず、既存剤とは異なる全く新しいタイプの殺ダニ剤であることが挙げられ、既存の殺ダニ剤に抵抗性の発達したハダニ類に極めて有効である。また、各種のハダニ類の成虫・幼虫・卵に対して卓越した効果を示し、速効性にも優れている。さらに、ミツバチ、マメコバチ等の有用昆虫やカブリダニ、ハネカクシ等の天敵に対して影響が少ない薬剤として仕上がっている点が挙げられる。 『マイトコーネフロアブル』 の使用倍数は、1000倍(1500倍)。本剤の上手な使い方としては、かけむらのないよう葉の表裏にていねいに十分量散布していく他、ハダニの発生初期に散布していくことが大切であり、散布回数も年1回散布を徹底し、他剤とのローテーションで使用していくことが重要だ。 日産化学工業(株)はこれまで、「ダニカット」、「プリクトラン」、「サンマイト」(同社オリジナル)の殺ダニ剤を普及販売した経験を持つ、わが国のトップメーカーである。同社では、これまで培ってきた殺ダニ剤市場でのノウハウを発揮し、『マイトコーネフロアブル』 についてはキメ細かな技術普及を通じて大型ダニ剤に成長させたい意向である。 |