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クボタ青果物品質評価装置 「フルーツセレクター」を開発
(株)クボタ 技術開発本部

 青果物の生産現場や試験研究・栽培指導の現場では、成育中の青果物の糖度や酸度の測定をしたいという要望があり、また農協・選果場の荷受や出荷検査の場面で簡便に、青果物の糖度・酸度を測定したいという強いニーズがある。そうした農産物の品質評価測定装置のニーズに対応し、クボタでは、安価で簡便な青果物品質測定装置「フルーツセレクター」K−F200とそれの小型軽量タイプのK−BA100をそれぞれ開発発表した。各機種の主な特長は次の通り。

フルーツセレクターK−F200
・光(近赤外光)を使った非破壊測定で、青果物を切ったり潰したりせずに、糖度や酸度が測れる。
・青果物をセットしてカバーを閉めるだけの簡単操作なので、高齢者や初心者でも簡単に扱うことができ、専任技術者が不要となる。また、1回の測定は数秒しかかからず迅速に処理できる。
・ライン型の光センサーに比べて約10分の1の超低価格を実現した。さらに測定サンプルを廃棄しないので経済的である。
・光学系は研究用としてもりようできる回折格子型分光部を採用。クボタ独自のサンプル測定部や、自動補正機構によって高精度の測定を実現した。さらに従来の破壊検査に比べて、サンプルを多くとることで出荷品や生産現場での品質全体を、より正確に知ることができる。
・選果場での荷受検査や出荷検査、生育調査・栽培指導等、幅広い用途で活用でき、産地ブランドの確立や市場評価の向上に威力を発揮する等。

 またK−F200を購入したユーザーからは、次のような声がよせられている。

 「単価の高い果実や、農家のサンプルを測定する場合でも、気兼ねなく数多くのサンプルを測定する事が出来るので安心」
 「測定したサンプルをそのまま出荷する事が出来、年間数十万円のサンプル代をムダにしなくて済む」
 「今までサンプルを潰すのも大変だったし、捨て場所にも困っていたがこれらが一挙に解決出来て助かっている」等。
 この機種は、昨年6月に試験発売されたが、すでに40件の納入実績がある。ミカン、リンゴ、トマトの場合は糖度・酸度を、モモ、ブドウ、カキ、ナシは糖度をそれぞれ測定できる。希望小売価格は上記1品目測定設定で180万円。

フルーツセレクター K−BA100
上記K−FS200の小型軽量化並びに省電力化を実現したもので、生育中の果実をそのまま測定出来るのが最大の特長だ。機能は同様で平成13年3月より発売される。価格は同じく180万円。


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