新規有効成分フェントラザミドの混合剤を市場投入
水稲用除草剤市場でのポジションを強化・拡充 −日本バイエルアグロケム− |
日本バイエルアグロケム(株)(ローレンス・ユー社長、本社:東京都港区高輪4ー10ー8)は平成13年2月15日を皮切りに、新規有効成分フェントラザミドの混合剤を発売し、水稲用除草剤分野での同社のポジションの強化・拡充を図っていく。 先行しているのは、「イノーバ」(商品名)1キロ粒剤及びフロアブルで、フェントラザミドと米国デュポン社開発のベンスルフロンメチルとの混合剤。ベンスルフロンメチルは既に広く普及している水稲用除草剤の有効成分であり、低薬量で多年生及び一年生広葉雑草に卓越した効果を示す。 次に、日産化学工業(株)の開発した有効成分ピラゾスルフロンエチルとフェントラザミドとの2種混合剤である「ダブルスター」(商品名)は1キロ粒剤、ジャンボ及び顆粒水和剤の3剤型を持つ。「ダブルスター」は安定した効果と稲に対する高い安全性を備えた一発処理剤であり、販売は粒剤とジャンボを日産化学工業(株)と日本バイエルアグロケム(株)が、顆粒水和剤を日産化学工業(株)が行う。 また、武田薬品工業(株)が開発したイマゾスルフロンとフェントラザミドとの混合剤としては、「リーディング」(商品名)ジャンボ、および「ドニチ」(商品名)1キロ粒剤がある。同剤もまた優れた効果と残効性を備えた一発処理除草剤であり、販売を武田薬品工業(株)が行う。 病害虫及び雑草の防除回数削減に挑んでいる日本バイエルアグロケム(株)。育苗箱施用の殺虫殺菌剤「ウィンアドマイヤー箱粒剤」(商品名)は、既に日本全国で広く普及している。これに続き、今回発売の水稲用除草剤「イノーバ」で田植え同時処理が実現することにより、〃育苗箱から田植え時までの処理〃で水稲の主要病害虫及び雑草の防除を実現した。今後、「農作業の省力化にさらに貢献できる」として、同社では大きな期待を寄せている。 |
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