経営規模の拡大、受委託の増加により大型コンバインの市場は今後も拡大傾向にあると考えられる。市場のニーズとしては、高能率・低価格のコンバインが求められており、それらのニーズに応えるべくフルモデルチェンジしたものだ。
性能・軽量化・経済性を高レベルで実現した自脱型コンバインの最高峰であり、
新世紀に相応しいコンバインとして開発された。
主な特長
◎業界初、90馬力4気筒16バルブの大排気量直噴エンジン「V3300DI−T」を搭載。
・世界初の燃焼方式EーCDIS採用により、90馬力の高馬力と従来比15〜20%の燃費低減を実現した。
・各国の排ガス規制に適合。国内規制や米国EPA(アメリカ環境保護局)及び欧州の第一規制に適合した、やさしいクリーンなエンジンである。
◎画期的新脱穀システム「ダイナミックエアロスレッシャー」
・自脱型トップの「1100mmロングこぎ胴」・「800mmワイド選別幅」により脱穀機容量を従来機比(SR75)30%アップし、更に高精度で余裕の脱穀作業が行える。
・「大径380mm主トウミ」と「ツイン副トウミ(チャフ側と2番還元側)」により大量の穀粒を高精度に選別する。
・耐磨耗性に強く、濡れに強い2分割超硬ピアノ線受け網を採用した。
◎優れた湿田性能
・機体の大きさはそのままにスペースを有効活用し、基本機能・耐久性を向上させながらも機体重量を従来機(SR75)と同等にした。
・550mm幅のニューワイドエリアクローラの採用と軽量車体設計により17.2kpaの低い平均接地圧(SR75で18.2kpa)を実現し、ほ場を荒らさず湿田でも安心して作業ができる。
◎見やすい、使いやすい「エアロコックピット」
・大型液晶メータ「エアロナビ」を採用しオペレータの必要とする情報を的確に表示する。またメータ類を運転席中央部に浮かせる「センターフローティング配置」とすることにより膝をおさめるスペースを確保し、足元がすっきりし前方視界が格段に向上した。
・クイック&スムーズ「アクティブワンレバー」により、上昇・下降スピードがレバー角度で調節でき抜群の操作性を実現した。
・使用頻度に応じたレバー・スイッチ類の最適配置「エアロオペレーションシステム」により着座姿勢で快適に操作でき、また各操作部のパワークラッチ化・油圧サーボ内蔵HSTにより、軽い操作で長時間作業も余裕で行える。
◎作業条件にあったクボタ独自のBSST旋回(ブレーキ・スピン・ソフトターン)
・ブレーキ・スピン・ソフトの3種類の旋回方法が自由に選べ、作業条件にあった旋回をスムーズに行える。
◎稼働率向上に直結したメンテナンス性の向上
・好評のフルアップこぎ胴を更に進化させた電動「パワーアップこぎ胴」
ボタンひとつで自動的に開閉し、フルオープンするので点検整備が容易に出来る。
・耐久性・メンテナンス性を追求した「2分割大径スプロケット」
大径2分割構造により負荷を分散させスプロケットの磨耗を低減し、スプロケット交換も2分割でクローラをゆるめることなく簡単に行える。
・掃除も簡単「プレエアクリーナー」
透明なプレエアクリーナーは中が見やすいので塵や埃りがたまっても、一目でわかり掃除も簡単だ。エアクリーナエレメントの掃除回数を大幅に減らした等。
クボタコンバイン「エアロスタープロ」AR90DXM−S50Cの希望小売価格は10.400.000円で、1月より販売されている。
|